インバウンド店舗集客は、店側が発信を増やす前に、旅行者が「近くで欲しいものを探す」行動から考えると整理しやすくなります。Googleマップで候補を探し、比較し、来店を決めるまでに必要な情報をホームページへ集める方法を紹介します。
佐広報・佐藤さん AIとホームページ制作のヒント
この記事でわかること
- 旅行者は、欲しいものを近くで探すときに地図から候補を見つける
- 比較で見られる営業時間・予約・アクセス・支払いを正しくそろえる
- SNS・チラシはホームページへつなぎ、翻訳と導線確認を小さく続ける

旅行中に「近くで食事をしたい」「今いる場所で買い物をしたい」と思った人は、まず地図を開いて近くの候補を探します。そこで見つけたお店を、営業時間、写真、距離、予約や支払い方法で比べ、「ここなら行けそう」と思えたときに来店を決めます。
インバウンド店舗集客も、この来店者の行動から組み立てると分かりやすくなります。SNS、Googleマップ、チラシは、お店を見つける入口です。
一方で、営業時間、住所、予約、支払い、アクセス、注意事項を確かめる正しい情報の置き場は、ホームページにそろえます。この記事では、地図検索から比較、確認、来店までの流れに沿って、入口ごとの役割と、最初の一週間で確認する順番を紹介します。
まず人は、欲しいものを地図で近くから探します
旅先で「近くで食べたい」「今から入れる店を探したい」「日本らしいお土産を買いたい」と思ったとき、人は店名を知らなくても地図を開きます。
来店までの流れ
欲しいものを探してから、来店を決めるまでの4つの場面
- 1欲しいものができる食べたい・買いたい・今行きたい
- 2地図で近くを探す現在地の近くで候補を見る
- 3候補を比べる時間・写真・距離を確かめる
- 4来店を決める予約や入口を確認して向かう
「near me」や地域名と商品名で検索し、現在地の近くにある候補を見つけるからです。この最初の画面で見られるのは、店名だけではありません。
距離、営業時間、写真、評価、混み具合の目安などを見ながら、行けそうな店を数件に絞ります。店舗集客の出発点は、店側が伝えたいことではなく、来店者が今すぐ知りたいことに答えることです。
まずは、自分の店を知らない旅行者になったつもりで、「近くのカフェ」「近くの和食」のように検索してみましょう。検索結果に出た後、次の行動へ進みやすい情報があるかを確認することが最初の一歩です。
候補を比べる人は、「自分が今行けるか」を確かめています
検索結果から候補を選んだ人は、営業時間、距離、写真、価格の目安、予約の要否、支払い方法を見比べます。
魅力的な紹介文があっても、「今日は営業しているか」「入口は分かるか」「自分の決済方法を使えるか」が分からなければ、別の候補へ移ってしまうことがあります。最初にそろえたいのは、営業時間・定休日、住所とアクセス、予約方法、支払い方法、メニューやサービス、利用時の注意です。
「現金のみ」「予約が必要」「階段しかない」「アレルギー対応は事前相談」といった情報は、店側には当たり前でも、初めて訪れる人には来店を決める材料になります。情報は多ければよいわけではありません。
来店前に必要な答えを、短い見出しと分かる写真で探しやすく置くことが大切です。
Googleマップは、「今行けるか」を答える場所にします
Googleマップの役割は、住所を示すだけではありません。
近くで探している人に、営業しているか、どこにあるか、連絡できるかを短時間で伝えることです。地図の店舗情報が古いと、ホームページが整っていても、比較の段階で候補から外れてしまうことがあります。
営業時間、電話番号、住所、カテゴリ、外観や入口が分かる写真は、まずGoogleマップで正しく見えるようにします。そのうえで、予約、支払い、詳しいメニュー、多言語の注意事項などは、ホームページで確かめられるようにします。
地図のウェブサイト欄から、来店案内のページを一度で開ける状態にしておくと、検索から確認までの移動が短くなります。
SNS・チラシ・ホームページは、地図検索の後を支えます
SNSは、店の雰囲気や季節の商品を知ってもらうきっかけです。
入口ごとの役割
地図検索の後を、それぞれの入口で支えます
SNS
知ってもらう写真や短い動画で、雰囲気や旬を伝える。目的:興味をつくるGoogleマップ
今行けるか確かめる場所・営業時間・電話番号を確認してもらう。目的:来店を判断するチラシ・QR
近くの人を後押しする見つけたその場で、詳しい案内へ進んでもらう。目的:来店のきっかけホームページ
正しい情報をそろえる予約・支払い・アクセス・注意事項まで案内する。目的:安心して決めるチラシやホテル・観光案内所のカード、店頭のQRコードは、地域にいる人を詳しい案内へ進める後押しになります。どちらも大切ですが、最新情報をすべて載せる場所にすると更新が難しくなります。
ホームページは、予約、支払い、アクセス、注意事項、多言語の案内をまとめる正しい情報の置き場です。Googleマップのウェブサイト欄、SNSのプロフィール、QRコードのリンク先を同じ案内ページへそろえると、どの入口から来た人にも同じ答えを渡せます。
多言語対応も、全ページを一度に翻訳する必要はありません。営業時間、アクセス、予約、支払い、注意事項のように、来店を決める情報から短く正確にそろえましょう。
検索から来店まで、情報が途中で切れないようにします
来店までの流れは、欲しいものができる、地図で近くを探す、候補を比べる、必要な情報を確認する、来店する、という順番です。
よくある迷わせ方と直し方
情報がずれる場所を、先に直します
営業時間が入口ごとに違うSNSは21時、地図は20時のまま。 →ホームページを正しい情報にする変更したら、各入口の表示も同じ日に確認する。 QRコードが古いページを開く終了した案内や古いメニューへ飛んでしまう。 →すべて同じ案内ページへつなぐQRとプロフィールのリンク先を定期的に開く。 翻訳ページだけ前の内容日本語を直しても、海外向けの案内が残る。 →日本語更新の後に翻訳を確認する来店判断に必要な情報から優先してそろえる。 お店を見つけてもらった後、営業時間、予約、支払い、アクセスまで迷わず進めるかが大切です。よくあるのは、SNSでは21時まで、Googleマップでは20時までと表示されている状態です。
QRコードが古いページを開く、日本語だけを直して翻訳ページが前のまま、といったずれも、比較の途中で不安を生みます。直し方は、ホームページを正しい情報の置き場と決め、変更したらGoogleマップ、SNS、QRコードから同じ案内へ進めるかを確認することです。
最初の一週間は、旅行者の検索画面を自分でたどります
最初の一週間で、全部を変える必要はありません。
最初の一週間チェックリスト
7日間で、旅行者の検索画面を整えます
- Day 1基本情報をそろえる営業時間・住所
- Day 2地図を確認場所と入口
- Day 3SNSリンクを確認案内ページへ
- Day 4QRを統一古い印刷物も確認
- Day 5翻訳を確認来店前の情報から
- Day 6スマホで見る予約・地図まで試す
- Day 7月1回を決める見直す日を決める
今日まず見る6項目:営業時間・住所・予約・支払い・アクセス・注意事項
まずホームページに、営業時間、住所、予約、支払い、アクセス、注意事項があるかを確認します。次に、GoogleマップとSNSのプロフィールから、そのページへ行けるようにします。
チラシや店頭カードを作る場合も、同じURLやQRコードを使います。6日目は、自分のスマートフォンで「近くの○○」と検索して見直します。
文字は読めるか、地図は開けるか、予約方法は分かるか、電話番号を押せるか。日本語を直した後に翻訳ページだけ前のままになっていないかも、ここで確認します。
一度作った案内が最初から完璧である必要はありません。お客様から聞かれた質問、迷われやすい場所、予約時の行き違いをメモしておくと、次に足すべき情報が見えてきます。
まず一つ見直すなら、営業時間、住所、予約、支払い、アクセス、注意事項のうち、どれでしょうか。